就職活動 (1995年)
僕の就職活動は、95年頃でした。
バブルは弾け、不景気でした。就職活動も、バブル時代のような接待攻勢などということはなく、OBと会ってもせいぜいお茶を奢ってもらう程度で、地味なものでした。
当時の僕は、本当に世間知らずでした。本当は、大学に残って研究者になりたいと思ったのですが、それだと親に負担をかけることになるし、食べられるようになるまで相当時間がかかるので、手っ取り早く就職することにしたのです。景気がどうあれ、なんだかんだ言っても、就職活動には有利な大学だったので、そんなに苦労しないだろうと思ったこともあります。
しかしながら、そういう恵まれた環境は、人間から思考能力を奪うことも事実。もともとそんなにめちゃくちゃ稼ごう、などと思っていなかったし、お金を第一に考えて就職活動するほど打算的でもなかったので、お金を稼ぐということがどういうことかさっぱりわかっていなかった僕は、かなりいい加減な就職活動をして、一番最初に決まった会社に入ってしまったのでした。経済学部や商学部の学生はさすがに打算的で、「この会社に入ったら、何歳で年収いくら」とか皮算用をしていましたが、そんな先のことまで考えてもなー、と思って傍観していました(ただ、2,3年してあまりに給料が安いので、もうちょっと考えるべきだった、とちょっと後悔したものです)。
ただ、ひとつだけ思ったのは、「日本は会社社会だ。だったら、今の日本を作る一翼を担った日本的重厚長大企業に入ってやろう。その実態を見てやろう。」ということでした。学生らしい青臭さがありますね(笑)。今考えると、給料をもらう立場でずいぶん図々しいものです。社業に貢献しようなどとはこれっぽちも考えていなかったわけです。業種も金融業界は同期が多くなりがちなので外して、製造業に絞りました。入社人数が少ないほうが大事にしてもらえるのかな、と思ったのです(これも後年ちょっと違うかな?と思いました)。