中途採用における市場価値という幻想
巷でよく、「○○歳でこれくらいのキャリアなら、年収○○○万円くらい」と囁かれています。
が、はっきり言って、こんなのあてにならないです。社員の給料は会社の利益から創出されるものであり、利幅の高い商売なら社員への配分も増えるし、利幅が薄ければ社員への配分は少なくなるだけのこと。もちろん、会社の方針にもよります。
小さな会社でも、収益性の高い会社はありますし、そういう会社なら、給料も期待できます。事実、まったく同じ仕事でも転職した途端に給料が跳ね上がる例があります(自分がそうでした)。転職するには、その会社がどういうビジネスモデルで収益をあげているか、よく考えるようにしてください。
一般に製造業は、製品を作るのに原料を仕入れなければなりませんし、老朽化した設備の保守・更新も必要で、ビジネスを継続するのにお金のかかる業種です。従って社員への配分が少なくなる傾向があります。
金融業の給料が高いのは、主に人件費でビジネスが回せるからです。お金を調達して貸し出す。調達金利が貸し出し金利より安ければ、取り扱い金額の規模が拡大すればするほど儲かります。というか儲からないわけがないのです。
コンサル業も同じですね。人がいればビジネスは回せます。そのコンサル会社にブランディングができていれば、高いお金をとることができます。簡単にいえば、社員ひとりひとりが開発・営業・製造をひとりで一貫してやっているわけです。
流通業は、金融業と製造業がドッキングした感じです。流通量が増えれば、儲かるでしょうが、店舗の維持費や商品の仕入れ代がかかります。誰もがほしがる商品を独占供給できればものすごく儲かるでしょう。
その会社が、社員ひとりあたりでどの程度の利益を出しているか、という点はチェックする価値があります。まとめますと、「給料は、その会社次第」ということです。